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「ハンディのある人も健常者と同じ楽しみを!」/そして、星新一の思ったこと

【生活】「ハンディのある人も健常者と同じ楽しみを!」・・障害者向けアダルト番組"裸の手話ニュース"来年度も存続
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1197890250/


http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071218k0000m040060000c.html

アダルト番組:「裸の手話ニュース」来年度も存続
 CS放送のアダルト番組専門放送局「パラダイステレビ放送」(東京都新宿区)は17日、総務省所管の独立行政法人情報通信研究機構」からの手話経費への助成金が打ち切られた番組「裸の手話ニュース」を来年度も存続させると発表した。聴覚障害者からの意見聴取で「ハンディのある人も健常者と同じ生活を楽しむことが大切」という声が多かったためという。

 番組は、女性キャスターが世界の性的な話題を手話を交えて紹介しながら徐々に衣服を脱いでいく内容。障害者向け放送の字幕や手話の経費を補助する「字幕番組等制作促進助成金」を受けていたが、アダルト番組への助成に批判が高まり、今年8月に打ち切りが決まった。

毎日新聞 2007年12月17日 19時58分


 これ、良い事だと思います。
 ちょっと気になってたんですよね。先日、援助を打ち切る、というニュースが出ていて、それで話を知ったもので。
 聴覚障害者も同じ普通の人なのですから、見たいものも普通の人と同じで、色々あって当たり前なのですよね。全員が聖人君子って訳じゃない。良い人も悪い人もエロい人もエロくない人も普通に居る筈。

 で、この話を聞くたびに思い出すのが、あのショートショートの名手、星新一さんの事です。
 うろ覚えなので、多少違ってしまっている部分はあるのかも知れないのですが、とかく、とある随筆で、星新一はこんなことを書いていました。
 ある時、どこかの図書館に招待されたのだそうです。
 何かというと、その図書館で、(恐らく公費で)星新一ショートショート集とかを音声テープ化*1したものを、大量に整備したのだそうです。
 これで、視覚障害者の人でも、星新一作品を楽しめますよ、とか、得意げに語られた、とか。
 ですが、星新一はこう思ったのだそうです。
 視覚障害者の人だって普通の人なのだから、ベッドシーンのあるような、エロい小説も読みたい、楽しみたいことだろう。ただ、自分の作品のような、そういった方面の楽しみを満たせる訳では無いような小説ばかりを準備して威張ったところで、それで良いのだろうか、と。

 なんというか、あの時代*2に、見事な達観だなぁ、と思います。


 勿論、税金というのは実に貴重なものですから、例えば今回の事例に対して、税金を投入すべきかどうか、というのは議論の余地がある話かと思います。ただ、上記のような星新一的観点に従えば、言わば、「まじめ」な方に使うのを少し削ってでも、こっちを助成しても良いんじゃね? という話にはなるのかも知れません。

*1:点字本、だったかも知れない。

*2:そのエッセーが書かれたのは多分昭和