一次創作と二次創作同人問題続き/我慢の喫水線ということ

 先日の記事http://d.hatena.ne.jp/settu/20060807/p1への反響の大きさに驚き、「皆、考えるところが色々とある話なのだなぁ、やはり」とか思いながら、アクセスログを適当に辿っていましたら、ハテナブックマークhttp://b.hatena.ne.jp/entrymobile/2500984というものに行き着きました。
 でもって、こんなサービスになってたんだなー、と見ていたら、
 
>マリグナとかもありましたなぁ……

 という一文が。
 そして、ぐぐったところ、「CADDY雑記帳」さんのこんな記事に辿り着いたのでした。
 
http://caddy.blog.ocn.ne.jp/caddy/2006/01/post_0db3.html

今年のコミケで「裏の話題」となってしまったのが「マリグナ」と「アンパンサーガ」でしょうか。「マリグナ」はアニメムービー、「アンパンサーガ」はアンパンマンのシリアスパロディですが、ともに版権元からのクレームがあったようで販売中止とシリーズ制作中止に追い込まれたようです。特にマリグナは(サークル側公称で)4万枚近いCDが廃棄処分になったようで、同人誌に関わって長い私も聞いたことのないようなレベルの話です。

 「マリグナ」のデモムービーは自分もどこかで見かけたと思います。こんなことになっていたのですねぇ。前回の記事中で、洗濯屋氏が言及なさっていたことも、このことですね。


http://d.hatena.ne.jp/settu/20060811/p1

656 洗濯屋 ◆sDgtiBS0Uk sage New! 2006/08/11(金) 19:32:06 ID:???
アンパンマンスパロボのパロディムービーCDを
調子にのって数千単位でプレスしたら
さすがに逆鱗に触れてイベント数日前に販売差し止めになった
という話を思い出した。

 
 さて、こちらのサイトのこの記事では、この問題に関して、「程度」ということについて言及されています。
 

http://caddy.blog.ocn.ne.jp/caddy/2006/01/post_0db3.html

著作権の扱いに対する曖昧さが日本で同人文化が育った一つの理由だとも言われています。ただし、いくら扱いが曖昧でも限度を過ぎれば別になってしまいます。

この限度というのも2種類あって、

(1)「数十部のコピー誌と1万冊のオフセットでは同じ内容でも後者の方がクレームが付きやすくなる」という数の話

(2)「3話・4話と重ねて行くことでだんだん過激になって限度を超えてしまう」という程度の話

があると思います。「マリグナ」は(1)、「アンパンサーガ」は(2)に近いのではないかと思います。やっかいなのは(2)の方でして、当の制作者の感覚が麻痺してしまい「今まで大丈夫だったから今回も問題ないだろう」と思いこんで過激になり一線を越えてしまうケースが多いようです。

(中略)

これらの件で色々ネット上で言われているようですが、やなせ先生への批判は全く筋違いじゃないかな?と思います。やなせ先生は著作権については大変寛容で幼稚園のバスなどにアンパンマンの絵を描いてもクレームを出したりはしないそうです。クレームを付けないのは「子供達の夢を壊したくないから」と言われています(ちなみにミッ○ーマ○スとか描いていたら消すようにきついクレームが来るそうです)。今回そのやなせ先生からクレームが入ったのは事実のようですが、「子供達のヒーローであるアンパンマン」の姿を大きく逸脱してしまったことに原因があるようです。それは先生として許せないものだったのかも知れませんね。

 許せる部分、許せない部分。
 程度を超える、ということ。
 この問題に関して言えば、問題初期からそういった二次創作物があることがやなせ先生ご自身の耳には入っていたのかも知れません。
 でも、黙認していた。言い換えれば、見なかったことにしていた。
 
 しかし、我慢の喫水線、限界を超えてしまった。
 
 
 確かに、そういうことなのかも知れません。
 
 そして、そうだとするならば。

 今もまだ、そうやって「我慢」している人は居るのかもしれない。我慢の喫水線の下で留まっている人、或いはそもそも我慢の限界を超えることを許されないという立場の人も居るのかも知れない。
 本当は、そういうことは発言したくない、というのが創作者、あるいはそれに関わるスタッフの本音なのかも知れないのですから。
 
 そんなことを、思う訳です。