読売大攻勢

 

 というか、前回紹介したhttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050210ic33.htmの記事がらみなのですが。
 
 凄いです。本日の読売(紙面版)、凄いです。
 
 本日の読売紙面で、上記特集記事を殆ど一面使って(2段打ち抜きと言うのでしょうか?)掲載して大量飽和砲撃を行い、社説で追加爆撃を行うという徹底振り。

 NHKの番組改変問題は、発端となった朝日新聞の報道から12日で1か月を迎える。「政治介入で番組が改変された」と報じた朝日新聞に対して、NHKと安倍晋三自民党幹事長代理、中川昭一経済産業相は真っ向から否定、対立が続いている。

 真相はいまだにはっきりしないが、今回提起された問題は、メディア全体の信用にかかわるもので、曖昧(あいまい)なまま決着させるわけにはいかない。何が解明されていないか、事実究明の障害になっているのは何か、改めて検証した。

 
 というふうに、しっかりと「一月」という区切りで仕掛けています。これだけでも、風化を狙っていた朝日には大打撃でしょう。そして、その懇切丁寧な(NHKと朝日のコメントの比較表とかまで載っていて、ビジュアル的にも分かりやすくなっていますw)特集記事のほうですが、凄いのはむしろ、ネット番に載っていない部分。
 具体的に言うと、「解説」という囲み記事です。「問題は記事の信憑性」というタイトルを付け、今回の一連の事態の経緯についてまとめているのですが、とくに注目したいのはその末尾の部分。こんな風に書かれちゃっています。
 

 読売新聞の取材に対し、記事を書いた朝日記者は「取材は広報を通してください」と話した。朝日新聞は「訴訟を前提に」対応を検討しているというが、記事に自信があるのなら、裁判所の判断を仰ぐのではなく、報道によって説明責任を果たして欲しい。

 キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
 
 いや、凄まじい皮肉が炸裂しています。同じマスコミに、自信があるのなら、裁判所に助けを求めないで報道で正々堂々と戦えと言われる。これは朝日にしてみればかなりの屈辱ではないかと。
 
 しかも、そもそもこの記事のタイトルが『「番組改変」NHK対朝日』となっているのはネット版と同じなのですが、紙面版では、このタイトルよりも4倍以上も大きな文字『報道で説明責任を』となっているのです。
 
 そして、読売の砲撃は別ページの『社説』でさらに続きます。
 
 「今度は朝日が答える番だ」というタイトルで攻撃を仕掛ける方向性を明確にした上で、「どちらかが、ウソをついていることになる。」と根本的な部分をしっかりと簡略化してまとめ、「きちんと究明し、決着をつけて欲しい。」と逃げ道を断ち、朝日の「問われているのは、NHKと政治家の距離の問題」という主張を「これは論点のすり替えだろう」とバッサリと切り捨て、挙句の果てには、
 

 この質問状では、朝日記者が報道後、松尾氏に「証言の内容について腹を割って調整しませんか」「すり合わせができるでしょうから」などと持ちかけていたことも、明らかにされた。

 と、朝日にとってもっとも触れて欲しくないであろう部分懇切丁寧に抉り出してしまいました。

 さらには、

 報道に自信があるなら、「すり合わせ」など必要無いはずだ。

 と嫌味を言った上で(これだけでも相当に鬼ですが)、以下のように続けているのです。
 

 同じ報道機関として、録音テープの有無とともに、なぜそうした持ちかけをしたのか、理由を知りたいところだ。

 
 キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
 
 いや、凄い皮肉です。というか猛烈な皮肉です。『同じ報道機関として』という部分に社説の中の人の悪意を物凄く感じます。
 凄まじいです。躊躇無しかつ、執拗な砲撃。そして、勿論社説は、
 

次は朝日が回答する番だろう。

 と締めくくっております。
 
 ……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 ……鬼だ!!
 読売の中の人は、鬼だ!!

  
 いわゆる草一本も残らない砲撃というのはこういうことを言うのでしょうか。読売の人、わかってやってます。何が朝日が嫌なのかわかっていて、やっています。というか、多分楽しんでやっています。
 
 鬼です。
 情け容赦の欠片もありません。つーか悪魔だ。
 
 それにしても効果的な爆撃です。同じ日に二度。違うページで、反復攻撃。これは効きます。二箇所にあれば、どちらか片方だけでも目にする可能性は高い(特に特集記事の方は一面丸ごと使ってますから、目に止まりやすいでしょう)。そして、両方を見た人は、尚更印象的に記憶に残ります。反復というのは記憶定着の何よりの基本です。もっとも効果的な。
 そもそもタイトルが大きいから、タイトルを見ただけでも「ああ、こんな問題があったな、まだ朝日が逃げたままなんだな」と思い出す人がたくさん出てくることと思います。
 
 一月が経過し、そろそろ風化してきたかな、というタイミングを狙って、ネット上ではなく、紙面でこれだけの攻撃を仕掛ける。
 
 いやはや、なんとも凄まじく、かつ、効果的な、そして何よりも嫌味な砲撃でした。
 今後の経緯が尚更楽しみになってきたこの頃です。