本日のNHKと朝日捏造

さて、前回に続いてNHKと朝日捏造問題ですが。もう各所で報じられ、或いは論じられまくっていることですが、一応参考までに

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050121-00000272-jij-soci

http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/news/

http://www.asahi.com/national/update/0121/033.html

http://www.wafu.ne.jp/~gori/mt/

あたりをとりあえず挙げさせて頂くとしまして、まぁ、凄いことになりましたね。NHK、昨日にも増してのオーヴァー・キルっぷりです。


633 名無し三等兵 sage New! 05/01/21 20:02:37 ID:???

俺関係ないのにNHKの攻撃でシェルショック*1になっちゃいそう

などという書き込みが2chになされましたが、まさにそのような過剰攻撃っぷり。とかく、質問状のラスト、第18項の

さらに記者会見前日の電話で、松尾元放送総局長が、御社記者に対して「私の証言と記事の内容が違っている」と抗議をした際に、御社記者は「NHKにはもう話してしまいましたか」「どこかでひそかに会えませんか」「証言の内容について腹を割って調整しませんか」「摺り合わせができるでしょうから」などと繰り返しました。

 御社によると御社の記事は、「2人の記者が松尾元放送総局長に長時間会って取材した結果などを正確に報じた、根拠あるもの」だということです。

それではなぜ記事を掲載した後になって、証言の内容を「調整」したり「摺り合わせ」たりする必要があったのでしょうか。

明確で納得のゆく回答を求めます。

の破壊力等、もう言及のしようもない、というか。朝日も反論を行いましたが、その説得力はNHKのものに比べれば遥かに劣るものでした。或いは、(各所で指摘されていることですが)その「反論」はまるで北が拉致被害者の遺骨が偽物である、と指摘された時に行ったような反論を連想させるものでした。

 そして、細かい話は各所論評や2chに譲るとしても、とかく、その反論の中で朝日は致命的なことを一つ、行ってしまいました。

 それは、「裁判にかかわる」ことを理由に、NHKの質問についての解答や、テープの有無などについての明言を避けたことです。

 恐らく、朝日としては遅滞戦術を取ったつもりだったのでしょう。裁判となれば年単位の時間が消費されることになる。そのあいだに、有耶無耶にしてしまえばよい。何よりも重要なことは、ほとぼりが冷めるまで、現状を凌ぐこと。

 確かに、その作戦は間違っていないののかも知れません。大衆は飽き易い。あくまで「泥仕合」という印象を国民に与えつつ、逃げ切れば、被害は抑えられる。

 しかしながら、情報の透明性を普段から声高に主張するマスメディアが「情報の隠蔽」を戦術として用いるというのは、自己矛盾、或いは自己否定そのものです。

 国民は、朝日新聞が組織防衛のためには「隠蔽」を行う「マスメディア」である、という認識を持つことになるでしょう。そして、その印象は決して消えることは無いでしょう。普通の企業が隠蔽を行ったのではありません。情報そのものを糧とするマスメディアが、自らその隠蔽を武器としてしまったのです。

 かつての珊瑚捏造事件の時、逃げ切れなかった朝日は最終的に全面的に誤りを認め、国民に謝罪する羽目になりました。だが、そのダメージを朝日は結局乗り切った。なぜなら、極論すれば、マスメディアに於いては「過ち」は謝ってしまえばそれでおしまい、だからです。少なくとも、時間が、それを「おしまい」にさせる。

 しかし、今回はそうやって「おしまい」にさせることすら、もはや不可能となった。朝日は「隠蔽するメディア」という、払底不可能な印象を国民に与えてしまったのです。

 朝日は、今回の事態の被害を最小限に抑えるための、誤りを認める最後のタイミングを失なった。だが、それ以上に、朝日は大きなものを失ったと思うのです。

*1:砲弾ショック、戦争神経症。過酷な戦場を経験した兵士がかかる神経症の一種